出身大学が東大じゃないのですが、入局に関係しますか?入局後も東大じゃないと「地方に飛ばされる!」と聞きましたが・・・
出身大学は全く関係ありません。半数以上の医師が様々な大学の出身です。出身大学による差別はなく、皆同等にチャンスを与えられると思います。
当院のプログラムでは、専門研修の一環として様々な関連病院で実践を学んでいただいています。関連病院は都心部にも地方にもたくさんを中心に多くの関連病院がありますが、研修で回る先については各人のも希望をもとに話し合って決めていきます。出身大学により不利益が生じたり、一方的に出向を命じられるような事は絶対にありませんので、ご心配なく。
初期研修病院であまり小児の患者さんの診療を行わなかったのですが大丈夫でしょうか?
入局の際、初期研修病院はどこでも構いません。入局して研修プログラムを行う中で、本当に多くの患者さんに出会います。知識、技術はすぐに自然と身についていきますから心配しないでください。
また外来や当直業務にあたっての不安も多いと思いますが、いずれの研修施設においても教育的フォローアップ体制がありますので安心してください。
どんな人材を求めていますか?
知識や技術などは研修の中で身についていくものなので、入局時には全く要求していません。ただ、これらを前向きに吸収しようとする柔軟性や素直さはあったほうが良いかもしれません。
新入局の先生に持っていて欲しい要素を突き詰めて考えると、「挨拶ができる」「時間を守れる」「人に優しくできる」の3つかな、と思います。小学校の頃習ったことですが、実践するのは案外難しいですよね。
医局に入るメリットはなんですか?
メリットは多くの人々との繋がりが増えることや、大学院博士課程への進学の準備や研究活動・学会発表等へ参加する機会が得られることなどです。それによって、今後のキャリアアップの選択肢が増えることでしょう。何と言っても、「仲間が増える」ことが一番のメリットです。
医局に入るデメリットはありますか?
デメリットとしては、みんなで分担する小児科内の細かい仕事はあります。ただし、全体の人数が多いので、一人あたりの負担はそれほどありません。
東大という組織で働くことの敷居自体が高く感じられるのですが・・・
病院で働く環境という点では全く普通であり、特別なことはありません。とは言っても、大学病院は大きな組織で人が多いところですので、より一層コミュニケーションが大切になりますが、その中で良好なチーム医療やチーム間連携が行われています。多くの人が出入りするなかで常に様々な人を受け入れる文化とキャパシティーがあり、異なる医療分野・様々な職種・学生などと関わる機会が多く得られ、新しい考えや知識・技術に触れる機会が豊富にあります。
症例は偏っているのではないですか?
東大は小児医療センターとして、東京都の東側の小児救急医療や専門医療を担っています。また、地域開業医や近隣の医療機関からの紹介も多く受け入れており、病院内でも他科の小児患者のコンサルトを多く引き受けております。小児病院と同等の専門診療と救急医療がカバーできており、初期診療から集中管理まで、急性や慢性、コモンや希少などの疾患を問わず、多彩な症例を経験できます。
一次診療や健診などのプライマリ・ケアを経験する機会が少ないのではないでしょうか?
小児科の性質上、基礎疾患を有している患者さんでも感冒や胃腸炎にかかることが多いですし、夜間救急診療や開業医からの紹介へ対応する機会も多く、一次診療を経験する機会は少なくありません。また、大学内での健診以外にも、外勤として健診や一次診療を行う機会も多く得られます。
海外留学はできますか?
海外留学を経験した指導者とのつながりも多いので、様々な経験・知識・人間関係が育める国際的な環境です。自分の今後やりたいことや留学を含めたキャリアの路を一緒に考えてゆける指導者が見つかります。
出産・育児などをしながら働くことはできますか?
後期研修中に妊娠・出産を経験された先生もいますし、育児中の先生方も多く働いていらっしゃいます。それぞれの状況に配慮した働き方を、相談しながら選ぶことができます。